進行をとめることは目指せませんが
- info8276777
- 2023年6月30日
- 読了時間: 3分
日本モンキーセンターへ行きました。

頭上10メートルでフクロテナガサルたちが叫ぶ声が響き合い、ジャングルにいるかのようでした。(子どもはとても怖がりました)
ST水野です。
ある難病の利用者さん、転倒が増えています。
転んだときに手が出ないようで訪問するたび特に顔の傷が増えていきます、傷が治りきらないうちに次の傷ができる状態です。
開始時、訪問がSTだけであることを疑問に感じ、なぜPTOTは入らないのですかと確認しました。
「リハはデイでするからみたいです」
と面談に行ったスタッフから聞きました。
デイでは集団で身体を動かすことをしていて、個別の対応はしてもらっていないようでした。
開始時から、訪問での身体のリハビリの必要性をくり返しお伝えしてきました。
ご本人・ご家族・ケアマネさんさんに。
半年ほどして、転倒が続き、ご家族の不安が大きくなったのか、デイの回数が増えました。
加えて、介護保険で廊下や浴室などに手すりをつけられたようでした。
それも大事ですが…個別のリハビリの必要性をどうやったらわかってもらえるだろうか。
同僚のPTやOTに相談しました。
訪問が無理ならデイで個別対応をしてもらえないかケアマネさんから聞いてもらうのは?
2か月間とか期間限定で訪問させてもらうのは?
せめて1回のお試しでいいので訪問させてもらえないかな?
ケアマネさんに相談すると、ご家族は家に人が来られるよりご本人に出かけてもらった方が楽、医療でのリハはお金がかかると言われているとのこと。
いずれ施設に入ることになるだろうからそのためにお金を残しておかなければならないとも。
お金のことを言われると、こちらは何も言えません。
私から短期間やお試しでの訪問でのリハビリを提案して、もしご家族が承諾してくださったら、そのまま進めてもよいとケアマネさんに了承をいただきました。
ご本人・ご家族にあらためて提案しました。
デイではなかなか個別の対応が難しいこと。
家の環境を整えることが転倒を防ぐには大事なこと。
をお伝えしました。
ご家族がおっしゃいました。
「リハビリをやっても、進行を止めることはできないんでしょ?」
それは確かにそうですが、私がおすすめしている理由は、進行を止めるためではありません。
できるだけ利用者さんが家で安全に過ごすためです。
私のしつこさに根負けしたのか「それなら、とりあえず1回だけ」とご家族は同意してくださり、ご本人もうなずかれました。
お試しの結果。
「これからも続けて来てもらうことにしました」
ご本人が受けるストレッチ等がとても気持ちよさそうだったから。
たまたまお仕事がお休みで同席された、他のご家族の後押しもあったようです。
安堵しました。
いろんな意味で「効果がある」リハビリであることを理解していただけてよかった。
相談し合える仲間が増えて私も心強いです。
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