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参加報告 動いてナンボ、動かしてナンボ リハビリテーション・ケア合同研究大会大阪2025

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    info8276777
  • 1 日前
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更新日:11 分前

発掘あるある広報室いとうです


リハビリテーション・ケア合同研究大会大阪2025

▼大会プログラム


ほんまオモロい大会でした


弊社からは4名が参加


PT柴口さん(大正)、OT宇多さん(泉北)、ST松本さん(堺リーダー)


弊社アドバイザーの小野先生は、座長や一般演題でも登壇されました


いとうは、2019年大会(金沢市)に続き、一般演題で2演題をポスター発表させていただきました

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▼2019年大会


「介護保険外の外出や趣味等の自費サービスてくてぃぶの事業紹介」

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応援に来てくれたPT柴口さん(大正)、ありがとう!


「訪問介護,訪問リハ,デイサービスの生活機能向上連携と自費サービスにより,IADLの改善とQOLの向上が見られた事例」

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2018年から続く、上記の取り組みにより、IADLとQOL向上の好循環を示す事例が、少しずつですが増えています


これは、利用者さんが自分で決めたやりたい料理や買い物等を実現できれば、当然のことなのかもしれません


IADLとQOL向上の好循環に欠かせないことは…


○利用者さんの自己決定と選択を尊重すること

※自己決定や選択にこだわり過ぎると息苦しさもある、その場に応じてというゆるい部分があってもいいと思う


○それを起点にしたリハケア(デイ、訪問介護、訪問リハ)での実現に向けた伴走的支援と生活機能向上連携により、ご自分でやると決めた料理や買い物等をご自分で行なえること


○これらにより、利用者さんの自信と有能感を積み重ねること


○結果的に満足感や幸福感にもつながること


○日常的に料理や買い物等をご自分ですること

▼IADLとQOL向上の好循環には至っていない事例

訪問介護時だけ見守り的援助で料理をつくるのを愉しみにしておられます


○ご家族や他事業所との連携を深めること


○利用者さんとご家族のエンパワメントにもつながること

※その結果、ご家族のサポートがあり実現されて、外出や趣味等の自費サービスてくてぃぶやともに行う訪問介護のサービス利用につながらないことも散見されている



自費サービスや生活機能向上連携加算、訪問介護についての報告は、全体でもそれぞれ1〜2演題程度と相変わらず希少な存在でした

※今回は全800演題発表




⭐︎リハケア学会ナナメ読み備忘録⭐︎


◉はあとふるグループ島田先生の大会長講演


本大会のテーマが『動いてナンボ!動かしてナンボ!』


安静の弊害⁈と功罪⁈について…


若い人を寝たきり状態にして廃用状態をつくって、その何十年後かの健康状態を縦断的に経過をみる研究結果の紹介がありました


若い時の3週間の安静、40年経過後の体力低下と同じということを示唆する内容


「やっぱり動かなあかん」

ということを繰り返し話されていました


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RICEライスからPOLICEポリスへ


RICE処置

  • Rest:安静(運動を中止し、患部を動かさない)

  • Ice:冷却(炎症や痛みを抑える)

  • Compression:圧迫(内出血や腫れを防ぐ)

  • Elevation:挙上(心臓より高く上げて血流をゆるやかにする) 


POLICE処置

  • Protection:保護(サポーターやテーピングで患部を保護し、さらなる損傷を防ぐ)

  • Optimal Loading:最適な負荷(痛みのない範囲で、患部を段階的に動かす)

  • Ice:冷却

  • Compression:圧迫

  • Elevation:挙上 


P:プロテクション(保護)

O:オプティマル・ローディング(適度な負荷)


患者さんをど真ん中において、チームでシェアド・ディシジョン・メイキング(共同意思決定:SDM)し、オプティマル・ローディング(適度な負荷)もかけつつ、実践の際には後押し、かつ伴走する


どうすればいいかを一緒に考えるという姿勢で、ナラティブを聴き取り、そこで知り得たその人にとってのクオリティ・ワールド(上質世界、理想的な暮らし)に向けた伴走的支援ができればとあらためて思いました


人類史的にも現代社会は、人があまり動かなくても生きていけるようになってしまっていることにも言及されていました


だからこそ、単なるカラダを動かすということに留まらず、ココロも動かして、仕事も生活、暮らしも遊びも学びも動かしていくということが大切なのでしょう


大会長講演の後も、過去に動かしてきた人、今まさに動いている人、未来をこれからを動かそうとしている人たちの講演が続きました


たくさんの学びと気づきがありました



◉山中先生の特別講演「iPS細胞の進捗と今後の展開」では…あっという間に満席に



大会長の島田先生との関係や趣味のマラソン、学生時代に取り組んだラグビー、柔道のお話しに加えて、iPS細胞の興味深いお話しがありました


リハケア職に馴染み深いところでは、亜急性期の脊髄損傷、パーキンソン病、Ⅰ型糖尿病、軟骨再生、アルツハイマー型認知症などが、特に研究の進境が著しいとのこと


脳血管障害の後遺症や慢性期生活期の脊髄損傷なども今後の適用拡大にも言及されていました

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そして、VWのお話し

患者さんのために…という同じvision(V)をひとつのチームになって、一生懸命にwork hard(W)しましょうと、聴講しているみなさんに語りかけておられました

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再生医療しても神経ネットワーク構築のためにその前後のリハビリテーションが大切なことを繰り返し強調されていました


とても難しい生命倫理については、研究部門をつくって生命倫理の専門家を配置して対話と協議を進めているところ


▼iPad用アプリのiPSマスターの紹介



◉基調講演

「私の地域リハビリテーション ~平時も、災害時も、目指すは活動・参加を育む地域生活支援~」

栗原先生(長崎リハビリテーション病院、脳神経外科医、JRAT代表)のお話しでは…

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急性期から生活や暮らしの視点を持たないと…繰り返しお話しがありました


JRATでの活動や、坂の街長崎ならではの長崎斜面研究会は、地域ごとの地域リハビリテーションがあるということを納得させられる活動でした


地域の数だけ地域リハビリテーションがあるということ


まさにまちごとリハビリテーションされているように感じました


「地域を知らずして地域生活支援はできない」

というお言葉が心にのこりました



◉シンポジウム

「認知症高齢者の動くを支えるケアのコツ」


山口先生

認知症の家族のケアも必要


認知症の家族ケアを総合事業として行なっている市町村がわずかにある程度


オランダでは家族ケアは必須サービスとして確立されている


認知症カフェも一部は家族ケアに機能しているのではないか


認知症もない人たちの場になってる側面もあり


良くしようとする家族ケアの行きすぎるところもあり


ご本人の意思尊重


できないことは諦める!


やりたくないと言えばそれまでではないか…


家族と一緒にしてできることがあるという体験を通してポジティブな面をみていくことも大切


不安は聞き流して…

ストップ🫷今は考えないをカラダを使って切り替えを促しましょうとのこと



公認心理士の桑田さん(はあとふるグループ)からキャンディについても紹介がありました

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MMSEなどの検査ではとらえることができない認知症の症状理解を、会話の中からとらえなおすことができるのではと思います


当事者家族にとっても、何度も同じことを聞かれることや話しが飛んでしまうこと、はぐらかされること、話しがまわりくどいこと等が、とてもストレスフルで苦痛に感じるコミュニケーション上の大きな課題


認知症のある方やその疑いのある方々と接する上でも、キャンディを活用することで、なぜこのようなやりとりになってしまうのか理解促進にもつながり、会話のなかからお互いのコミュニケーションのストレス軽減や関係性改善も期待できそうです



急性期、亜急性期から生活や暮らしのことをみていくということが大切で、認知症ケアについては、早期緩和ケアと同じように本人の意思尊重に加えて家族ケアを体系的にも制度的にもどのように提供できるか


社会的課題としてとらえて、ビジネスケアラーや家族負担を減らすためにも、認知症ケアを社会にどう開いていけるのか


そのために何ができるか、動いていかないとあきません



◉シンポジウム

大東市の逢坂市長(理学療法士、元大東市職員)が座長兼演者として登壇されました


公民連携による「新しいビジネス」の開発で、健康づくり!まちづくり!

コーミンという企業紹介がありました


大東市地域包括支援センターを兼務。PT8名が在籍し、社会資源をつくるのが仕事


公民連携(パブリック、民間)、日本初の条例


大東市まちねきのまちづくり


提案公募型の事業、民間主導


参加者の皆さんや当事者は、自己責任での参加、自分で保険を同意書


まちづくりを自分ごと、自分たちごとにした、ここでも動いてナンボ!動かしてナンボ!というお話しでした



◉口述とポスターの一般演題では…

本学会ならではの職種間の連携には、人垣ができるぐらいたくさんの聴衆が集まって熱心なやりとりがされていました

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ロボット関連、3Dプリンターを使った自助具づくり、PX(patient experience)関連、QOL関連の報告が増えていました


大阪の関電病院の看護師さんによる3Dプリンターを使っての片麻痺用のインスリン注射台には感嘆しました


「患者さんのためにやらせてもらったんです」


しかもご自分の3Dプリンターとのこと


病院所有の3Dプリンターで作成しましたという発表が大半のなかで…スゴいです


ロービジョンケアに関する報告もありました

全盲者宅にAIアシスタントを置いてコミュニケーションの活発化や指文字で記憶をサポートすることで、明らかにQOL向上がなされていると思われる報告があり、大いに参考になりました

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◉来年度高知県開催!

2026年108日(木)~9日(金)

「当事者の参加をお待ちしています」

との宮本大会長からの力強いメッセージがありました



今回も発表に際して、利用者さまからのご理解とご協力をいただきありがとうございます


また、職場の同僚の方々、ケアマネさん、他事業所の方々からもご協力応援をいただきました


引き続きどうぞよろしくお願いいたします


数十年ぶりに再会できた方々や共通の知人に会うこともたくさんありました


新たな出会いと出会いなおしに感謝です


企画運営していただいた事務局のみなさま、いい時間をありがとうございました

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