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コミュニケーション不足による失敗談

ドラッグストアに寄ると、介護用品コーナーをのぞきます。

液体とろみ、たんぱく質がしっかり摂れるスープ。

ふむふむと記憶の引き出しにしまいたいところですが、きっと忘れてしまうのでここに残しておきます。

ST水野です。

 


ある失語症の利用者さん。

リハビリが終了になり、翌月集金にうかがいました。電話でご本人と約束していましたが、玄関先で対応してくださったのはご家族。前担当のケアマネのときは、毎年担当者会議がありましたが、現在のケアマネになってからはコロナもあって一度も行われず。日中お仕事で不在のご家族と顔を合わせるのは数年ぶりのことでした。


ご家族が言われました。

「長いことお世話になりました。実はね最近むせるからデイを増やすことにしたんですよ。口腔を見てもらえるって聞いて」


そうなんですか!!

初耳です。むせが増えているんですか?


「そうなんですよ。このあいだなんかはムセがひどくて全然治らなくて、救急車を呼んだこともあったんです」


全く知らなかった。

ご本人からもケアマネさんからも何も聞いていません。


デイの追加利用は始まってしまっていたので、今さら、自分が嚥下の専門家であることを言い出すことはできませんでした。


リハビリ終了のケアマネさんからの電話は直接受けられなくで、伝言で受け取ったのみ。

その時にこちらから電話して詳細を確認すればよかった。


リハビリ終了の理由をご本人から聞き出そうとしたとき、喚語困難もあり、はっきりとはわからなかった。

あの時に踏み込んで、聞けばよかった。


言語練習中にお茶を飲まれるとき、たまにむせる様子はあったのにそれほど深刻にとらえていなかった。

その都度、最近食事でムセはありませんか?とたずねればよかった。


完全にコミュニケーションが足りていなかったと反省しました。


今後、言語のリハビリに行っている方でも嚥下の情報収集を欠かさないようにしようと思います。


そして、言語聴覚士は「話す、聞く、食べる、のスペシャリスト。」




「構音障害の治療」

とあります。

他のSTのみなさんは「治療」という表現、どう感じますか?私はだいぶ落ち着かないです。

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