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りっちゃんとせいこちゃん

心意気実践チーム、ともに行う訪問介護事業所のいとうです。


ホントに夢のような時間でした。


デイサービス×訪問リハ×訪問介護×てくてぃぶ(趣味や外出などの自費サービス)による活動参加支援にて。


弊社の訪問リハと訪問介護の利用者さま同士のりっちゃんとせいこちゃんが、せいこちゃん宅で初対面を果たしました。


▼初対面といなり寿司づくり(動画)


弊社の趣味や外出の自費サービスてくてぃぶを利用して、全盲のりっちゃんが左片麻痺のせいこちゃん宅を訪問することになりました。


そのきっかけは、お互いのブログ記事の共有でした。


訪問介護の時間の合間に、お二人にお互いの日々のがんばりの様子が記載された弊社のブログ記事をせいこちゃんには見てもらい、りっちゃんには読ませてもらいました。


「ええなぁ」

「そんなんわたしもやってみたいなァ」

「すっごいなぁ。この人…」


その内容にお互いが共感し合い、関心を寄せられたことが今回の初対面につながりました。


「お互いに会ってみますか?」

とお二人に尋ねると、共に快諾。


先週月曜日のせいこちゃんの訪問介護中に、たまたま、りっちゃんからの電話でてくてぃぶの利用相談がありました。


その電話でお二人に言葉を交わしてもらいました。


「ほな会ってみよか」

「ええでェ、行こか」


そこで交流が即決し、日程調整となりました。



そして迎えた当日…


せいこちゃん宅に着くと、りっちゃんの「せいこちゃん!今日はありがとうね〜」の挨拶があったと、同時にお互いの病歴のお話しが始まりました。


今日がまるで初対面とは思えないお二人のやりとりが続きました。


随分と前からの友人のようです。


このお二人は出会うべくして、出逢ったんでしょう。


せいこちゃんが用意してくれたいなり寿司を一緒につくりました。



☆せいこちゃん聞き書き語録☆


◉発症前から2〜3ヶ月の頭痛が続いていたこと

◉自宅で倒れたこと

◉入院中は左手足の麻痺で不自由な体なのに、車いすで家に帰る帰るのコールで、病院スタッフの人たちを困らせていたこと

◉1人暮らしするようになったこと

◉デイ利用者さま同士だけで外出できたこと

◉デイの仲間、ヘルパーさんから支えられていること

◉これからやってみたいこと


それこそ走馬灯のように記憶が次々と蘇っておられました。


「以前の友だちと話しが合わなくなって、みんな少しずつ離れていく」


「でも自分も逆の立場になったら、自分もどう接したらええかわからへんと思うし、離れていくと思うわ」


「だからこそ、今は来るもの拒まず、ほんで去るもの追わずって、いつも思てますねん」


「今回もこんなして遠い所からりっちゃんが来てもろて…」


「デイとかで同じような状況の人たちと居ることの方がたのしいねん」


「同じ時間を過ごすならたのしくしなねー」


「東京にいる息子んとこに行きたいけどね…みんな忙しいからね」


「姉と母に会いに行きたい。母に会いたいわ。わたしが病気してほんま1番お世話かけたらからねー」


「わたし、この病気の障がいでしゃべられへんかったら死んでたわ〜笑」


「今回は、神さまが引き合わせてくれはったんやわ。まだまだ私もみすてたもんやないねんわァ」


「これを機にもっともっと前進するよぉ〜」



☆りっちゃん聞き書き語録☆


◉全盲になってからおよそ10年近くになること

◉緑内障の初発症状と壮絶な経過

◉同時並行だった夫と愛犬の介護と視覚障害の悪化

◉各ヘルパーさんとの出会いと別れ

◉尽きることのない"生きる希望や意味への問い"


「今回のように同じ状況にある患者や利用者と会ってお話しするのを前々からしたかったんやわ。こんなん好きやねんけど、そんな機会はあれへんかったわ」


「ほんまたのしかったわァ」


「せいこちゃんに会って、お話しするという生きる意味を1つつくれたわ」


「元気でいとかんと次に会われへんもんなァ笑」


今日の帰り道では、いつも聞かれるような…

「何で生きてるんやろなァ」

「何で生かされてるんやろう?」

「何でこんなことしてまで生きておかなあかんねやろ?」

という"生きる希望や意味への問い"のお話しは全くありませんでした。


人とつながり、"人に会って話す"ことが、生きる意味を見い出し、生きがいにも大きな影響を与えることをお二人に教えていただきました。


当事者同士で精神心理的に支え合うというピアサポートの機会にもなったのではないでしょうか。


お互いに元気づけ合って、お互いに人の役に立つことが経験でき、自己効力感を感じる機会になります。


当事者同士にしか、わかり得ない思いを直接会ってお話しすることで開かれる世界があることを知りました。


「お互いに元気で生きておかなねェ〜笑」

「いつか一緒にどこかに行けたらええなぁ笑」

「わたしがお世話できるようになれたらなァ笑」

と、この日はお互い笑ってお別れしました。


次の再会はいつになるでしょうか。


こんな活動参加支援、今からたのしみになってきます。


デイサービス×訪問リハ×訪問介護×てくてぃぶ(趣味や外出などの自費サービス)は、ケアマネさんや提携医療機関とも連携した活動参加支援を続けていきます。

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