本来の能力に気づくのが遅れた
- info8276777
.png/v1/fill/w_320,h_320/file.jpg)
- 2 日前
- 読了時間: 3分

気圧が下がっているときの頭痛が年々ひどくなっています。
アプリで事前予測できるのはありがたいですね。
ST水野です。
ある利用者さんは一時的に体調をくずし、しゃべれなくなってしまったので言語療法を受けさせたいとご家族の希望を受けての訪問でした。
利用者さんには数々の脳の疾患の既往歴があり、入院していた頃の記録によると、失語症と構音障害のため発語あるも聞き取れず、クローズドクエスチョンへのうなずきなどにより反応を確認しているとありました。
訪問し始めたころは、ややぼんやりされているという印象で、呼吸音に混ざってゴロゴロした音が聴こえたり、咽頭や口蓋にべったり痰がついていたりすることが多かったです。利用者さんは話そうとする姿勢はありましたが、自発語を聴く機会はなく、痰がじゃまをしているようでした。手を挙げて、こっち向いて、反対向いてなどの簡単な指示に従うことは問題なくできていました。
体調をくずす前はあいさつ語等をしゃべれていたとの情報でしたが、状況を聞くと、自発的にしゃべっていたのではなく、ご家族の言うことをまねして、復唱ができていたというのが正確でした。
当面の目標は、「体調をくずす前の状態に戻すこと」。
その目標は数ヶ月で達成されました。その頃には痰が減り、ごろつきも無くなっていました。
言語療法を継続するか、ご家族に意向をたずねると、よくなっている、もっと続けたいとのこと、ケアマネに報告し、継続することになりました。
訪問したときに「〇〇さん、元気ですか」とたずねることをルーティーンにしました。
「げんきじゃない」
「げんきなわけないやん」
利用者さんからの返答はやや不明瞭でしたが、質問応答としては◎でした。
「疲れた?」「痛い?」「やめる?」など短い質問をしたときに、「つかれた」「いたくない」「やめる」などの返答が聞かれるようになりました。
あいさつ語の復唱練習から、内容を見直そうと試みました。
絵カードの呼称は半数以上可能。明瞭な発語と、目的としている語がわかっているのでそう聴こえるレベルの発語が混ざっていました。
動作説明も同様。「まどをあけて、そらをみている」など長い発話が聞かれたときは、ご家族顔を見合わせて私も驚いてしまいました。
音読も可能なことがわかりました。
現在も長い自発話はほとんど聴き取ることができません。
「課題や質問への応答は比較的明瞭だが、自発話は不明瞭さが強い」と差があることから、舌の麻痺による構音障害の影響はあるものの、中心は失語症状であると考えています。
複数回の脳疾患の既往、記録からの情報、家族からの聴き取りで、「あいさつ語の復唱ができる」レベルだと思い込んでいたところが当初からありました。もう少し柔軟な関わりができていたら、利用者さんの本来の能力に気づくのがもっと早かっただろうと悔やまれます。




コメント