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普通に美味しい嚥下食

更新日:2023年5月19日

こんにちは。


今里所属、言語聴覚士の山川です。


嚥下障害の利用者様を担当させて頂くと必ずぶち当たる嚥下食問題。


味が悪い。食べたくない。とろみはいや。低栄養。作るのが大変。お金がかかる。


仕方なく嚥下食を食べる、誤嚥してもいいから常食を食べるといったケースが多いと感じます。



そこで今回、安全においしく食べるを求めてある研修会に参加してきました。


『嚥下食調理技能講習会』

主催:一般社団法人食とコミュニケーション研究所

開催場所:クリエート浜松浜松市中部協働センタークッキングルーム


講師は金谷節子先生(管理栄養士)、岩品有香先生(管理栄養士)、柴本勇先生(言語聴覚士)。


内容はオンライン講座と対面実技講習。


オンライン講座では食科学、嚥下障害、誤嚥窒息のリスク、調理方法と技法の理論などを学びます。


・真空調理法。味や物性の再現性が高い。香りが良い。食品が酸化しにくい。

 真空包装機は在宅ではありませんが、ポリ袋で真空に近い状態にすることが可能。


・ゼリー作り、加熱するときは全量を加熱しない。香りと色が劣化。


・油脂で飲み込みやすく。抗酸化作用。


対面実技講習では嚥下食の段階に合わせた調理技能を身につけます。




普通においしい嚥下食の調理技能の習得と訪問リハ現場での実践を目指すST山川。




嚥下すし(重湯ゼリー1J、トロ鮪とろとろ卵からし明太子2-2)



軟飯握り寿司(軟飯4、ホタテ椎茸サーモン3)



おはぎ(ゼラチン粥3、こしあん3)



ハンバーグ、マッシュドポテト3、人参ポタージュ2-2


嚥下食の進化を体感しました。


どれもおいしかったですが、特に握り寿司のホタテが一番おいしかったです。



在宅で嚥下食を食べていくには、嚥下機能だけでなく利用者様の嗜好、支援者の調理技能、経済力など影響される要因が多いです。


様々な状況に対応できるようわたしたち支援者が、できるだけ多くの選択肢をもつことが大切となってきます。


嚥下食に関する知識、調理技能を利用者様や家族、他専門職に伝えることで、嚥下食が発展し、利用者様の食べる楽しみに繋がっていくと思います。


嚥下食は手間がかかるイメージでしたが、作ってみると意外と難しくない。


これなら在宅でも作れそうです。


料理が得意とは言い難いわたしが思えたので、ご家族さまにも紹介して一緒にチャレンジしたいです。

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