top of page

おにぎりパーティー やってみたらできるやん!

  • 執筆者の写真: info8276777
    info8276777
  • 7 日前
  • 読了時間: 5分

こんにちは。

アクティブデイサービスリハカフェ東成のOT武(たけ)です。


この度、デイのみんなと4月25日にイベントを開催しました。


イベント名は

『おにぎりパーティー』


7名参加。


お一人はお話しやお世話が好きな方、お一人は脳出血あと軽度の失調症状のある方、他5名の方は片麻痺の方々が参加していただきました。


「参加していただきました」と書きました。


しかし実際は片麻痺の方々から、

『イベントをしたい。おにぎりを握ってみたい。』

と自分たちから発信され、職員がその要望をキャッチしたところからスタートしました。

 

やるからには、

イベントを利用して「できないこと」や「できないとハナから試していないこと」へチャレンジする!


そこで、

参加者の皆さんは「新たな自分の発見」


セラピストは「新たなリハビリアイデアの発見」


を狙いました。

 

なお今回は要望を出して頂いた方(以下:Aさん片麻痺の方)は参加者ではありますが、「参加型」ではなく、『運営側』としても「ともに」企画段階から動いていただきました。


ですのでイベント内容考案、参加者を募ること、企画書の作成などをAさんと共にイベント運営しました。


罹患後も会社に属し在宅でできる営業の仕事をしているAさん。


いろんな方を巻き込みながらハキハキと話を進めていく姿は頼もしくありました^^。

 

 

当日、無事に皆さん集まりました。時間の都合上、事前にお米を持ち寄って13時にはスタッフで炊飯(この工程もイベント内に含ませたかった><)…、お米がふっくら炊けた状態で14時からスタート!

 

「おにぎりを握る」というと、ニギニギする場面が浮かぶと思いますが違います。


お米をお釜に移して研いで、水をメモリに合わせて炊飯器に入れて蓋閉めてボタン操作して炊飯スタート。


材料を揃えて、袋によって指で裂いたりハサミで切ったりしながら開けて具をセッティング。


炊いたご飯に具を混ぜて混ぜご飯を作る。


片手で握るのにラップを使う方法であれば、ラップフィルムを引き出して刃を使って切る。


そこにご飯を乗せてくぼみを作って具をのせたら更にご飯を乗せて、ようやく「おにぎりを握り」ます。


握って食べた後はもちろん後片付け、デイでは食器を洗ったあとは乾燥機に入れます。

 

 

イベントのコンセプトとして、

「できることは自分でやる」

と事前に決めていましたし周知しておきました。


しかし実際当日になると、試す前から

「この工程ができない。代わりにやって」

と言われることもありました。


頭デッカチになって一般的な方法だとハナからできっこないと『やらず嫌い』になっていることも多々ありました。


なので「やってほしい」と頼まれても極力手伝わずにできる方法をともに考えてとにかく一緒にチャレンジしました。

 

 

チャレンジすることは、

①材料の袋を開ける

②具材を出して混ぜる

③ご飯をよそう

④ラップを引き出して切る

⑤おにぎりの形にする

⑥後片付け

などなどたくさんありました。


自分でできるかもしれない方法を、

できる他の参加者から参加者同士で教え合いながらシェアする。』

『参加者と介護職員とセラピストとアイデアをだしながらクリアしていく。

と…


「やってみたらできるじゃん」

がぽろぽろと出てきました^^


たくさんありましたが、一部だけ挙げると…

①袋を歯で噛みながら開ける。

麻痺手で押さえてハサミで切る、机に寝かせて切る時は洗濯ばさみで口を浮かせて切る。etc


②普段料理してなくて

「何年ぶりかに混ぜたー!」

麻痺手で器を支えながら混ぜる。etc


③炊飯器から直接しゃもじで。

いったん中サイズのお皿にしゃもじで移してから、スプーンでラップやおにぎりケースによそう。etc


④麻痺手でラップを摘み引き出す。

逆に麻痺手で箱側を固定して健側手で引き出す。片手でちぎる。

ハサミで切る。etc


⑤麻痺手のてのひら面を使って握る。

おにぎりケースを使う。

ラップで絞る。etc


⑥かわりばんこでみんなで食器洗い。

普段洗い物してなければやってみて、どうやりにくいかを知る。

麻痺手参加可能であれば療法士がその場で指摘・アドバイスをする。

麻痺手のみで洗うなら、布巾などをシンク内に敷いて滑り止める工夫をする。etc



「開けれないと思ってていつも家族に頼んでたけど自分でできるやん!」


「ごはん混ぜてみまーす♪」


「片手でジップって開けれるやん!めんどくさいけど、やってみるね」


「ラップって引き出したり、切ったりするのコツ

がいるね、練習してみたい!」


「こぼさないようにー…」


「おにぎり握るの久しぶり、できるかな…」

療法士:「握るにこだわらなくても、麻痺手のてのひらを使うと形を整えやすいですよっ」




みんなでお皿を洗って片付けようっ



チャレンジしたことで本人もセラピストも介護職員も『できるやん!』を共有できたこと。


さらに

「できたことも維持したい、もっと上手にしたい!」

「あともうちょいで出来そうだからリハビリしたいっ!」

と様々な収穫がたくさんありました^^


さらに、

『いつも家族やヘルパー任せになっていたけど、自分でできることは自分でやってみる。』

とはっきりと宣言してもらえました。


参加者の皆さんの「新たな自分の発見」

セラピストの「新たなリハビリアイデアの発見」


がイベントをきっかけに手に入れることができました。


イベントという楽しい空間・時間の中で、

チャレンジすることは『面白いんだ』と感じてほしい!!

と思っていましたが、思惑は成功したのではと感じています。



「思ったより上手くできた!」

「家でも作るわっ!!」

「むずかしいことも、みんなでアイデアを出し合ったり、教え合って出来た」

「またイベントやりたい、チャレンジしたいっ」


刺激やインプットがなければ、アウトプットだけしようとしても情動や欲動は枯渇しそれには限界があります。


これからもデイでのイベントは利用者さん・セラピスト・介護職員のインプットの為のステーションでありたいですし、そこで充電していただいて後の人生のアウトプット(リハビリや挑戦)に活かしてもらいたいです。

Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating
図1.jpg

株式会社アクティブ

アクティブ訪問看護ステーション

​アクティブデイサービス

©2023 アクティブ報告 Wix.com で作成されました

bottom of page