ともに行う訪問介護事業所の介護福祉士・作業療法士・調理師いとうです。
身体介護の見守り的援助"共に行なう家事"のマンスリー報告です。
利用者さまはお一人暮らしで、右手首骨折による手指の拘縮と古い既往歴として頭部外傷による記憶障害など高次脳機能障害の残存、腰椎圧迫骨折による腰痛や頸部痛があります。
▼リハビリテーション・ケア研究大会2019金沢での報告はこちら↓
身体介護の見守り的援助"共に行なう家事"では、訪問リハビリテーションと連携し、安全に包丁使用しての料理や肉類や野菜などの生鮮食料品の買い物、賞味期限の管理、小分け冷凍保管などをサポートしています。
2月も利用者さまとあり合わせの材料で旨いもんを作りました。
1月に転んで痛めた右手の握力の回復がまだまだなため、柔らかいものばかり包丁でカットしてもらっています。
第1週目!
右手を生活の中でまだまだ使えていないようですが、こんな動作も痛みなく行なえています。
第2週目!
柔らかいちくわをカットして2品つくります。
もう一品。
もやしのナムル。
洗濯物を干す動作が難しいということで、共に行いました。
洗濯バサミをつまむのがまだうまく力が入らないようです。
第3週目!
冷蔵庫の中の在庫がある白菜とニラを使います。
白菜と豚肉のにんにく蒸し焼きとニラとツナの炒めもの。
もやしでもう一品。
梅肉とポン酢で和えました。
「こりゃうめぇなァ」
と、利用者様。
第3週目!
「菊菜、昔に食べたの思い出してねェ。買って来ちゃったのよねェ」
と、利用者様。
まずは大量の菊菜を丁寧に洗います。
菊菜のツナ炒め。
エノキを握力が回復しきっていない右手で割いてもらいます。
「こりゃ大変だわァ」
と、言いながら作業を進める利用者様。
ええリハビリになります。
菊菜のポン酢和えとエノキバター。
「菜の花ってどうやって使うのかなァと思って、買って来ちゃったのよねェ」
と、見切り品の菜の花を買って来られた利用者様。
しっかりと水で洗ってから、軽く茹でてから、水で流します。
茹で汁が良い出汁になるということで、とっておいて。
薄口醤油とみりんを茹で汁に合わせて。
菜の花の煮浸し、絶品の旨さでした!
利用者様の右手の握力も少しずつ回復してきています。
日常生活の中で少しずつ右手を使ってもらい廃用状態をつくらないように、工夫点等のお声かけを続けます。
引き続き、訪問リハの療法士さんたちとも連携して自立生活支援を進めていきます。
ともに行う訪問介護事業所は、なめだリハビリテーションクリニックの訪問リハビリテーションや他訪問介護事業所と連携し、身体介護による見守り的援助"ともに行う"で利用者様の重度化予防、QOL向上、自立生活支援をサポートします。
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