どうも。 実務者研修担当講師の室之園です。
6/14に第12回スクーリングが行われました。
2023年度スクーリングは今回が最後となり、『介護計画発表会&修了式』というテーマで締めくくることとなりました。
トップバッターは吹田事業所の濵岡さん(介護職)。
難聴により他者との交流が減少しておられましたが、過去に制作された手作りの編み物を他利用者様にプレゼントする、という支援を実施されました。
また元調理師という強みを活かし、今後は他利用者様の食生活(栄養、カロリー計算など)について講話していただく、といった支援も検討しておられるようでした。
二番手は今里事業所の本田さん(介護職)。
自宅でのトイレの失敗が続いておられた方ですが、本田さんが手作りの排泄チェックシートを活用した支援を考えておられました。
何時にトイレに行ったのか。
トイレに間に合ったのかどうか。
など、あとで見返せるよう失敗した時間帯に〇印を記入する関りを継続していったことでほぼ毎日失敗していた状態から1回/週ほどまで減少することができました。
続いては松原事業所のOT田畑さん,
感情表現が乏しくなってきている方に対して、『何もせずただ側でじっと見守る』という支援を実践したことで、見事に利用者様の強みや個性を引き出すことができていました。
質疑応答のなかで参加者のOT宇多さん(泉北)からは「“何もしない”という関わりは実はとても難しく、高度な技術を要します。是非とも今回の関わりを今後にも活かしていってほしいです」とのコメントもいただいていました。
つづいては去年発表会を受講できなかったOT山岡さん(松原)
山岡さんが担当した方は去年のアクティブ学会でも発表された方でした。
アクティブ学会では作業療法士として機能面に対する関りがどのように生活に繋がっていったかを意識されたそうです。
今回の(介護職としての)発表では「自分だけでなく、他のスタッフの方にも支援していただくためにはどのような支援内容や方法を考えれば良いかを意識しました」と話しておられました。
すでに介護&作業療法士という二つの視点を持って関わっておられるんだなと感じました。
最後は泉北事業所のPT中山さん。
今回は指導者係のOT宇多さん(泉北)と後輩で次年度通年受講が決まっているOT戸嶋さん(泉北)が見守るなかでの発表となりました。
現在の状態でもご家族協力のもとで九州旅行ができた、という内容について宇多さんからはご自身の身体不調や機能低下があったとしても、この方を取り巻く人的環境という最大の強みを活かした支援を考えていってほしいとのご指導をいただくことができました。
以上です。
今回の発表会では上記お二人に加えて、次年度通年受講が決まっているPT福永さん(今里)も参加してくださいました。
今回先輩受講生の皆さんの発表を聴いて、自分たちがこれからどんなことを学んでいくのか。
そしてどんな人材へと成長していくのかを少しでも感じ取ってもらえていると嬉しく思います。
2023年度受講生の皆さん、1年間本当にお疲れ様でした。
そして受講生の皆さんを各現場で支えて下さった職員の皆様、本当にありがとうございました。
いつも思うことですが、この研修は各現場で日々業務調整しながら受講生らを送り出してくださる職員の皆様の下支えで成り立っていると感じています。
早くも2024年度の本研修は来月12日から開講となります。
引き続きご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします
最後までお読みいただきありがとうございました。
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