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田中さんと対話会へ@大和大学白鳳短期大学部

更新日:2023年9月16日

心意気実践チーム・人材開発室のいとうです。


この日は朝早くから、訪問看護リハ利用者で、ALSを患いながらも治療と仕事生活を続けておられる田中さんと、奈良県は王寺町にある大和大学白鳳短期大学部作業療法学課程のみなさんとの対話会に参加してきました。


コロナ禍にあった2020年8月にもトークライブと対話会をさせていただく機会がありました。


その時の大きなテーマは、同年7月にあった医師による在宅のALS患者様の嘱託殺人について、安楽死について、等々…それらをどう考えるか?というとても難しいものでした。


この場をお借りしてALS患者様のご冥福を心よりお祈りします。



3年ぶりとなった今年も前回と同じテーマでの対話会。


今回は、前回の対話会の実践経験から学生さん自身に、より学びを深めてもらうため、資料による話題提供を事前にさせていただきました。


また、先生方のご理解とご協力もあり、資料の読了と学生さんの夏休み中の課題の1つにもしていただきました。



対話会ではフィッシュボウルの方式で進行したところ、80名もの学生さんもそれに熱心に応えてくれ、多岐にわたる意見や感想を聴けて、それぞれのとらえ方に迫ることができました。

▼フィッシュボウル


学生さんと田中さんとの対話は、中身が深まりとても見ごたえがあり、時間を過ぎるのをついつい忘れてしまいました…10数分も終了時間をオーバーしてしまいました。

昼休みが短くなってしまい申し訳ありませんでした。


今回対話会で勇気を出して話してくれた10数名の学生のみなさんは、自分の頭で考えて、自分の感じたことを言葉にすることができていて感心しました。


「亡くなった方のやりたかったことをできる環境が整っていなかったのではないか」


「その人の意思を尊重しないといけない」


「死を選ぶ権利もあるのでは」


「安楽死には肯定的。でも自分がそのような状況になった時を思うと、周りの人たちのかかわり方で生死が変わりそう」


「その人を知ることをしないといけない」


「やりたいことができなくなったら…やろうとしても迷惑がかかるからといって安楽死を選ぶのかな…」



そして、田中さん。


前回より、心からの言葉をめちゃくちゃたくさん紡いでくださいました。


田中さんが好きな歴史や史実のことも織り混ぜながら、これからの人生のことにも語りがありました。


もしこれからさらに進行が進み、人生の最終段階を迎える時がきたら…


「あがきたい」


「自分のことを知らないお医者さんに、死を委ねることはしない」


「やれることをやりたい」


「家族が無理と言うなら仕方ないけど…」


「(ALSで亡くなった)お父さんともう少し話しておけばよかった」


と、はっきりした声で何度も話されていました。


今まで聴けなかった田中さんの思いを初めて知りました。


学生さんにも、

「(患者さんが)やりたいと思っていることを聴いてあげてください」

とやさしく語りかけておられました。



対話会において、明確な答えのないような問いに対し、"人それぞれ"のとらえ方に迫り、学生さん自身の個々の考え方に、揺さぶりをかけて拡がりをもたらすことが、少しはできたように感じました。


田中さんのお話しと、10数名の学生さんの話しを、聞き役の学生さんがメモを取りながら身を乗り出して聴いてくれた姿も多くて印象的でした。


今回も、夏休み期間の最終日を使わせていただいたにもかかわらず、熱心に対話会に取り組んでくれた学生さん、先生方々に感謝です。


田中さん、快く対話会に参加いただきありがとうございます。



追記)

学生さんから田中さんへの感想・応援メッセージ(抜粋)

◉作業療法士を目指す者として、これからは「死にたい」と言っている人が「生きてみたい」と思えるようなサポートをして、最後までその人の生を一生懸命支えていけるようにしっかりと学んでいきたいと思います

◉人のやりたい作業ができる範囲ででも叶えることは、その人にとって生きがいとなり、死を選ばないといけない状況を少しでも変えられるということを学びました

◉もし自分がALSになったら、周りの人に迷惑をかけたくないし、マイナス思考なので、呼吸器をつけずに安楽死の選択があるならそちらを選ぶと思います。でもフィッシュボウルでみなさんの意見を聞いて、安楽死の選択についてゆらぎました

◉対話の中で死についてのみなさんの意見を聞いて、その人の死が良いものか、悪いものだったのかは、他人が決められることではないなと、改めて感じました

◉全てのことにおいて、まずは物事を知ろうとすること、どのような環境や背景があるのかということを考えることを心がけたいです

◉自分と違った意見を否定するのではなく、こういう考え方もあるのだと考えられる人に私はなりたいです

◉もし作業療法士になれたら、生きたいという気持ちを引き出せるような関わり方をしたいです

◉普段ここまで物事を深く考えることはなかったので貴重な時間となりました

◉国民ひとりひとりが安心して疾患・障がいと向き合える、歳をとることのできる社会にしていくために作業療法士として何ができるか考えていきたいです

◉田中さん、私は今回の対話会で今まで考えたことがないことをたくさん学べました

◉田中さんの「やれることをやる」「あがきたい」というお言葉に勇気づけられました

◉田中さんのお話しを聴いて、私は田中さんのように挫けず自分の手で未来を切り拓いていける人になりたいと思いました


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