絵に描いてみて
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- 7月7日
- 読了時間: 3分

以前に飲み込みやすいゼリーとしてご紹介した、「とろけるゼリー」の新しい味が出ていました。
売り場で見かけることが増え、手に入りやすくなりました。
よさが周知されたのかなとうれしくなります。
ST水野です。
失語症の利用者さん、感覚性失語症があり、長い発話に対して、内容語の割合が少なく、聴き手はわかる語を拾い、推測しながらやりとりをしています。
ある日、ご家族が利用者さんにたずねました。
「晩御飯は何にする?何がいい?」
利用者さんが答えます。何かいろいろおっしゃいましたが、ご家族にはわかりませんでした。何度か言い直していただいてもわからなかったそうです。
「そしたら、絵に描いてみて」とご家族は紙と鉛筆を渡しました。
ご家族がキッチンで料理をしているあいだに、利用者さんは、長細い魚のような絵を描きました。
「魚やな、サバかサケか、アジか、サンマか、何の魚?」問いかけてまたキッチンに戻り、しばらくして見ると、魚のような長細いものが2つ並んでいました。
「サンマやな、サンマの開きやな」利用者さんはうなずきました。
そうか、言えなくても、絵に描いてもらえばええんや、ご家族は思ったそうです。
あるとき、同じように夕食メニューの希望が聴き取れず、「絵に描いて」とご家族が利用者さんの前に紙を置いておきました。数分後に見ると、丸に重ねてラグビーボールのような形があり、その上に点々が描かれていたそうです。
「ああ、オムライスやな。わかったで」とご家族はオムライスを作られたとのこと。
一連の話をされたあと、ご家族がたずねてこられました。
「こんな風に描いてもうてんけど、先生どう思う?しゃべって伝えてないねん」
「絵で伝える方法、とてもいいですよ。しゃべることにこだわる必要はないです。伝わったことが大事です」とお伝えしました。
失語症のある方に、絵を描いてと伝えても、実際はうまく描けないことが多く、安易に勧められる方法ではありません。
文字でも同様で、言えないなら書いてで、書ける方が少数派です。
利用者さんは非常に器用で、几帳面な方。
宿題の書字練習では左手とは思えないほど、筆圧が高く、正確な文字を書かれます。
描画能力も高いと初めて知りました。
ご家族には、絵でわかったよと利用者さんに伝えていただき、ご家族が「サンマの開きやな」「オムライスやな」とことばで確認をする。
そこで利用者さんが自然に真似をして言えるのが理想ですとお伝えしました。
「『サンマの開き』はい、言ってみて」と言わせるようなことはしなくてもよいですよと付け加えています。
高齢のご夫婦の暮らしは、生活の上で大変なことが増えており、こういったうれしい話が出てくるとホッとします。
描画能力について書いたことがある気がする……やっぱり書いていました。




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