失語症と右片麻痺のある岩田さんが、今回初めて養成校教育に参加してくださいました。
6/24、7/1に続いて、弊社の就労支援カフェオーディナリー松原で行われた大和大学白鳳短大部OT学科一年生のみなさんとの交流会・対話会。
▼当日の様子
事前にスマホへメモや写真を残して参加された岩田さん。
ご自宅で言葉を思い起こす準備をしっかりとしてくださっていました。
そして迎えた2024年7月8日。
岩田さんから発せられる言葉やスマホの写真、おもむろに紙に記す文字、地図をみんなで待ちました。
そのなかで、岩田さんの物語りを口や手、表情から何かしらかの手がかりをひっぱり出すことに、その場に居合わせたみんなでがんばった時間になりました。
学生さんたちの身を乗りだして聴こうとする姿勢に、岩田さんの若い子たちに話してあげないとアカンという強い気持ちが交錯しました。
何度も何度も言い間違えても、話すことを諦めなかった岩田さん。
体も心も岩田さんに向けて、聴くことを諦めなかった学生さんたち。
岩田さんからの言葉を待って、ご病気してからのお話しだけでなく、発症前の生活やお仕事、暮らし、好きな食べ物、趣味や愉しみなどのお話しも聴くことが出来ました。
話すことを諦めなかった岩田さんもスゴいけど、聴くことを諦めなかった学生さんたちもまたすごかった。
あっという間に2時間が終わりました。
「もっと話したい」
ケアマネさん通じて紹介されたらふとーく(弊社が開催している失語症者の集いの会:企画運営ST城さん)の参加から始まった養成校教育への岩田さんの初参加でした。
「声が全く出なかった」
という発症当初。
「ここ3年ほど前から少し話せるようになって来た」
「よく知ってくれている人や話す相手によって違うけど…発症前に比べると6割くらいは自分が伝えたいことは話せるようになってきた」
岩田さんは、今回の交流会・対話会を終えて、
「おもしろかったわ〜」
「またやってみたいです」
少し言い間違えながらも力強いお言葉をいただきました。
同じ失語症と右片麻痺の森さんのリハビリモデルの活動を知って、
「ええなぁ〜」
と、心の底から羨ましそうに話しておられました。
おふたりは、弊社が開催している失語症者が集う当事者会"らふとーく"での顔なじみです。
岩田さんにとってはもしかすると、また新たな良い目標ができたのかもしれません。
このような機会をいただき、岩田さんも学生さんもありがとうございます。
発掘あるある広報室いとう
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