大和大学白鳳短大部作業療法専攻科3年生のみなさんが、4/27に続いて就労支援カフェオーディナリー(就労継続支援B型)に就労支援体験実習に来てくれました。
就労支援カフェ利用者の右片麻痺、失語症のある森さんから、お仕事のことを見て聴いて、仕事をよく知ることから始まります。
自社農園のオーディナリーファームへ
野菜とっては、大切な水撒き作業をする森さん。
それにしてもきれいに整った畑。
丁寧に畑の手入れを日頃から地道に続けているファームスタッフの和尚さんに感謝。
そら豆の収穫作業を体験していただきました。
とったどー!
帰り道。
「もう少し後ろを確認してから進んだらいいのになあ」
「段差や斜面はもう少しゆっくりと昇降した方がいいかなあ」
「車いすにミラーを付けている人も見かけたことがあるよなあ」
などなど…改善点や良案がないかなぁと、みなさん、電動車いすの安全運転の課題分析に注視していました。
カフェでの仕事の様子を見学しながら、課題分析をしました。
「プレートを運ぶ時にもう少し回り込んだ方が安全かなあ…もう少し回り込んで配膳することはできないかな」
「そうだとカートの通る幅がないかな…」
「どうしよう」
「サラダの盛り付けが少しやりにくそう。器やスプーンの変更とかできればいいのかな…」
などなど…
たくさんの課題分析をもとに、各自で改善点、良案の検討を進めました。
食べる前にパチり!
ランチをいただきます〜
今回の実習の中では、仕事の一日の流れを森さんから聞き取りして職務分析をしました。
そして、各仕事場面の見学での課題分析を通して、もっとこうすれば作業が安全におこなえたり、こんな道具や手順、方法を修正すれば効率化できたりしないかな?など、具体策を各自で考えてもらいました。
そして、ワークの中で、各々の課題分析の視点をシェアして、さらに考えや具体策を深めていきました。
そのなかから、当カフェやファームでは利用者様個々の障害特性に合わせて、はたらきやすい環境を整えていることがよくわかりました。
だからこんな配慮が必要で、この環境になっているんだな…というところも、学生さんには知ってもらえたかと思います。
作業療法士が、就労支援の仕事の中で活かせる専門性についても考えることができたかなと思います。
イギリスには、
"聞いたことは忘れる。見たことは憶える。体験したことは理解する。発見したことは活用できる"
と、身につく学びについての諺があるそうです。
単に体験するだけでは学びにならない。
それを次の経験に活かせてこそ、学びになる。
そんなことを、就労支援の現場を初めて見学し、体験や発見する学生さんに接することで、思い出させていただきました。
熱心な学生のみなさん、教員の方々、森さん、スタッフの方々、ありがとうございます。
心意気実践チーム・人材開発室いとうより
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