朝から大阪暁光高校看護専攻科さんでの在宅援助論の講義でした。
この日も前回の理学療法概論の担当講師のPT二反地さん(にたんじ)と。
地域包括ケアシステムのなかでの地域看護、リハの役割とは何かを学生のみなさんと考えました。
目の前にいる60名を超える学生さんは、これから看護師になる地域医療を担う貴重な方々。
地域包括ケアシステムの構築には、こうすればよいという明確な答えがありません。
地域とは何か。
コミュニティとは何か。
つながりとは何か。
社会課題とは何か。
都市社会では、一日中誰にも会わず1人で生活しようと思えばできるくらい便利になってしまっています。
都市に暮らす人たちのなかでは、便利や効率化、生産性は"善"で、不便、非効率、非生産性は"悪"という前提が、きっとあるでしょう。
それだけ地域を意識しなくてもいい、地域が見えにくい状況にあるとも言われています。
加えて社会課題の複雑化や地域差、価値観の多様化などもあり、地域包括ケアシステムには正解がない。
だからこそ、みんなで考えて動いていくしかないということを前提にしながら、
「みなさんはもう看護師さん、仲間と思って一緒に考えましょう」
と、繰り返しお願いしました。
みんなで考えるグループワークをしました。
地域包括ケアシステムのなかでの役割とは何か?
どんな時代に生きているのか?
防災減災はどうすればいいのか?
大阪暁光高校のある河内長野市の高齢化率や人口減少は?
何かやった方がいいし、やらないといけないのはわかる、でも誰に?何を?どうすればいいの??
そもそも超高齢化や人口減少は悪いことなのか?
たくさんの問いがありました。
学生のみなさんは、地域包括ケアや社会課題を自分ごと化しながら真剣に考えてくれました。
たくさんの意見が出てきました。
「誰もが気軽に集い交流できる場所があればいいな」
「みんなが得意を活かしてできることを増やせたらいいな」
「もっと地域のみなさんに知らせる方法を考えていかないといけない」
などなど…
PTの二反地です。
先週講義させていただき、今週は伊藤さんの講義に参加させて頂きました。地域包括ケアシステムについて、伊藤さん自身の経験を分かりやすく、面白く説明してくださいました。また、内容だけでなく、タイムリーな話題や、グループワークを取り入れたりと、講義構成も勉強になることばかりでした。ぜひ来年の自分の講義にも活かしたいと思います。本当に有難うございました。
今回も講義の機会をいただいた学校、学生のみなさんありがとうございます。
人材開発室・心意気実践チームいとう
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