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会話はできる でも文だとだめ

わが家のミートソーススパゲッティー。

レトルトのミートソースに、挽肉、たまねぎ、にんじん、冷凍の揚げなすを足してボリュームを出します。

コンソメ、ケチャップ、ウスターソースで味を調え、仕上げに粉チーズ。

イチから作ったこともありますが、どうやっても味がぼやけて決まらないので、レトルトをベースにするのに落ち着きました。

ST水野です。

 

 

ある利用者さん、「声が続かない」のが主訴です。

 

声がかすれていて、声量はやや乏しいですが、80代年齢相応といったところ。

会話をしていて違和感はありません。

 

声の変化についてたずねると、以前、声帯に白斑ができ、除去術を受けた経験があり、その後、声質が変わったとうかがいました。

器質的な問題であれば、かすれ声は改善が難しそうです。

 

呼吸は浅く、胸式呼吸、深く呼吸をするよう指示すると肩が上がって来てしまいます。

円背もあり、お腹を使うことが上手くありません。

(膝を立てた)背臥位→立位→座位の順に腹部が使いにくくなる。

 

発声持続時間は9~10秒。

会話に必要とされている10秒ボーダー上といった状態。

「会話はできる、でも文だとだめ」と利用者さんは訴えられました。

 

文…とは?

たずねると、毎朝、ご夫婦で聖書(の解説文)を朗読するのが日課。

なるほど、それは「文」である必要がありますね。

 

「いつもされているように聖書を読んでください」

読んでいただくと、文末にかけて、無声化してしまい、語尾が聞き取れないことが複数回。

 

日本語は語尾が大事、「ます」なのか「ません」なのか最後まで聞かないとわかりませんからとお伝えしました。

 

なぜ、文末で無声化するのか。

文末以外ではおよそ2文節で息継ぎをしているのに、文末だと息継ぎせずに残り3~4文節を一息で行ってしまえとなっている様子です。

 

文末も変わらず2文節で息継ぎをすること。

文末(特に語尾)にアクセントを置くくらいのつもりで意識して発音すること。

 

助言をして、再度読んでいただきました。

一気に読み方が変わりました。

ご家族も「全然違うね。楽そうに聞こえるよ」と言われました。

 

息継ぎのタイミングを変えることはひとつのテクニックですね。

 

約2ヶ月、練習を続け、座位での腹式呼吸が徐々に可能になり、発声持続時間が11~12秒へ。

 

朗読時は「語尾」を意識する、息苦しさを感じたら、改行時にひとつふたつ深呼吸をすることで、自然度が改善しました。

後半になるにつれて、呼吸が浅くなり、息が続かなくなることが減りました。

日により、声量の増減、かすれ度合いは波があります。

 

毎回、朗読した聖書の内容について、利用者さんが解説してくださいます。

以前のように、教会の仲間の前で解説できるようになるのが目標です。

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