五十嵐さん 麻痺が残る左手でおにぎりを握りたい 共に行う調理にて
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- 2024年10月7日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月9日
「重石おもしが取れた…」
と、おにぎりを握ることができてホッとした様子の五十嵐さんでした。

▼おにぎりチャレンジの様子
1年ほど前にも、夕ご飯に食べたくなってやってみたことがあったそうです。
その時はご飯が机の上にも床にも散乱する大惨事で、おにぎりが握れなかったというツラい思い出が残って、こころの中の”重石おもし”になっていたようです。
「おにぎりも握られへんようになってもうたんや…」
「こんな簡単なこともでけへんようになってしもうたんか…」
と、その時は痛感させられたそうです。
先週の訪問終了後に、
「おにぎりを作りたいんです」
「おにぎりの型とかを使わずに自分の手で握りたいんです」
と、五十嵐さんからお話しがありました。
「じゃ、やってみましょう」
ということで、本日のおにぎりチャレンジになりました。
「こうすればできるんじゃないでしょうか」
と、提案して方法を一緒に考えます。
そして、やってみます。
熱いご飯を麻痺が残る左手に乗せると感覚障害のため、刺すような強い痛みが出現することがわかり、少しご飯を冷ますために中断しました。
「こうすればうまく握れるかな?」
と、アイディアを出し合います。
そして、仕切り直し。
左手を器のように固定させて冷ましたご飯を乗せるようにしてみると、うまく握れそうでしたが、右手で握る際に力んでしまい、麻痺のある左手が勝手に曲がっておにぎりに指が刺さるアクシデントがありました。
「こういうふうにすればもっとうまくいくんじゃないでしょうか」
と、提案して。
三度目のチャレンジ。
握る際に力を入れすぎないようにして、麻痺のある左手指は"握り-離し"を繰り返すイメージを持ってもらうようお声かけしました。
「こんなにできるとは思わへんかったわァ」
「食べるのもったいないから、もうコレは晩ご飯にするわ〜」
そして、冒頭の言葉がありました。
「もうおにぎりは握れない」
と、そのあまりもの自分の”できなさ”に打ちのめされて、長い間諦めていたそうです。
いつも何事にも積極的で前向きな姿勢の五十嵐さんですらそう思ってしまっていたのか…と、とても考えさせられました。
他の人であれば、生活のなかで、できないと思ってしまっていることがもっとたくさんあるのかもしれません。
利用者さまの「できる」と「したい」、「こうありたい」に伴走し、「こんなふうにすれば...」「こんなこともできるかも…」と掘り下げていければ…
訪問介護、デイサービス、訪問リハでできることがまだまだありそうです。
株式会社アクティブ 生活リハビリ部 ともに行う訪問介護事業所いとうより
ともに行う訪問介護事業所〜アクティブリハビリテーションクリニック〜アクティブデイサービスのサービス提供及び連携しての世界初⁈の『みんなでリハビリ大作戦!』は、まだ始まったばかりです。
ともに行う訪問介護事業所は、アクティブリハビリテーションクリニックの訪問リハビリテーションと連携し、身体介護による見守り的援助、生活リハビリで利用者様の重度化予防、QOL向上、自立生活支援をサポートします。
これからもいっぱい出来た!を積み重ねて欲しい。
こっちが元気もらえました!!