リハビリ卒業宣言
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プロ野球の二軍の試合を見に行きました。
山の上にある球場でもそこそこの観客が入る、野球の人気は根強いなと思いました。
ST水野です。
誤嚥予防目的でリハビリをしていた利用者さん、開始後3年と少し経ちました。
ある月のはじめのこと、リハビリを終え、私が帰ろうとすると、利用者さんが立ち上がり、私に近づきました。
「先生には今までお世話になったけどもね、私にはやることがあって、これを今月いっぱいでやめさせてもらいたいんですわ」
と頭を下げながら言われました。
リハビリ卒業宣言です。
「承知しました。ケアマネージャーさんと相談させてください。できるだけご本人の意向を尊重できるようにします」とまずお伝えしました。
「やること」は具体的にはなんですか?とたずねましたが、利用者さんからはっきりとした返答はありませんでした。
「特別やることなんかないの。やめるための理由が何か必要だと考えたんだと思うわ」とご家族。
「伝えるのはちょっと待ってと言ったのに。今朝、突然やめると言い出して、私はやめてほしくないんやけど」
ご家族は卒業に賛成されていないようでした。
利用者さん、実は以前にもデイサービスで同じようなことがありました。
週2回通われていたデイサービスで、誰にも事前に相談せず「今日でおしまいにします」とスタッフにあいさつをしてまわり、翌週からは頑として行かなかったのです。
それを思えば、1か月の猶予をくださったのは、ありがたいことだったのかもしれません。
その場で、担当ケアマネージャーに電話をして、経緯をお伝えしました。
予防的な関わりでしたのでやめても大きく支障はないこと、ただ、人と関わるようなサービスを他に使われていないのでどこかの機関とつながっていた方がいいと思うこと、を話しました。
すぐにケアマネージャーさんが話をしてくださったものの、利用者さんの意思は固く、私の訪問日に、再度来られました。
「何回も来てもらって、悪いけどね。もう勘弁して」利用者さんはケアマネさんに手を合わせました。
もう完全に気持ちはかたまっている様子です。
月末で卒業することに決まりました。
今までもお伝えしてきた、自分でできる練習の内容を再度確認して、最低限これだけはやってくださいねと書面でお渡し、最終訪問日まで書面を見ながら反復して練習を行いました。
先日、月をまたいで、集金にうかがいました。
「教わった練習を渋々ながら今のところやってますわ」とご家族から玄関先で聞きました。
ご本人の意向を尊重できてよかったなと感じたケースでした。
ご家族にとっては不本意な面もあったでしょう。
「困ったら、いつでも大丈夫ですから、私にでもケアマネージャーさんにでも連絡してくださいね」で再びつながれる可能性を残したつもりです。




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