ボイスメモで復唱の宿題

ST水野です。

5/25のブログで、タブレットとタッチペンを使って、書字宿題をしている利用者さんをご紹介しました。

次は「聴く」宿題をどうやったらできるだろうか、いっしょに考えました。

私が録音したものを利用者さんが復唱する方法を試してみることに。

訪問時に利用者さんのボイスメモ（iPadに元々入っている標準アプリ）に録音しました。

卵　　　卵を焼く

学校　学校へ行く

公園　　公園で遊ぶ　等

単語のあと、数秒あけて、単語を含む２文節文を10パターン読み上げていきました。

その場で、録音したものを聴いて、復唱していただきました。

単語から聞き取りが難しいものもありましたが、「やってみる。これならできる」と利用者さんは意欲的でした。

宿題を出して、一週間。

練習の成果を確認しました。

単語、短文ともに良好に復唱できていました。

宿題の感想をたずねると(以下意訳です)

「言っているあいだに次が来てしまう。ここのあと（単語・短文のあと）をもう少し開けてほしい。」

「波形が出るので、聴きたい部分だけをタッチ操作で反復できる」

「速度の調整（カメとウサギのマーク）ができるから、聴き取れない部分を最初は遅くして聞いた」

たしかに、単語・短文のあとの沈黙が短すぎでしたね。

あらたに録音した分は、単語・短文のあと、手で拍子を3拍（十分に沈黙の時間を）とって、次を言うようにしました。

聴きたい部分を目で見てわかるのはとても便利ですね。

昔は聞きたい部分までカセットテープを巻き戻せなくて、キュルキュル何度もやり直したものです。

速度調整も簡単にできるんですね。

ゆっくり再生がわかりやすいとは初めて聞きました。

私の読み上げる速度が速すぎるかたずねましたが、それはそのままでよいとのこと。

利用者さんは前回出した録音ファイルの名前を「宿題　日付」に変更してくださっていました。

こういう整理大事ですね。

利用者さんが意見を言い、自ら工夫されるのがとてもありがたいです。

くり返し試しながら、よりよい方法を探っていきたいと思います。

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