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これからも自分のこと自分でしたいねん お買い物と外食に5年ぶりの難波へ

更新日:2023年5月19日


心意気実践チームいとう(介護福祉士、作業療法士)です。


てくてぃぶ(弊社利用者様限定の趣味・外出支援サービス)を活用して、全盲の訪問リハ利用者様と難波方面に行ってきました。


「久しぶりやで〜」


利用者様、実に約5年ぶりの難波!


その時もガイドヘルパーさんと。


コロナ禍も重なり、ガイドヘルパー利用を控えていたようです。


今回はそれ以来となる行きつけの難波です。



ご自宅での出発前の血圧測定などの際に、

「今日は、買うもんいっぱいあるけど大丈夫?」

と、開口一番で話す利用者様。


なにを買うおつもりか聞いてみると、

「サングラスやろ、ピアスやろ、ほんでスポーツウエアで赤いやつ、ワコールの下着やなぁ…ホンマ久しぶりやからねー」

と、サラサラ〜と話す利用者様です。


数日前の事前打ち合わせより、明らかに増えてます。


「そりゃそうやん。むちゃくちゃ久しぶりやもん。たのしみやで」


血圧測定や体調確認を終えると、すぐに自ら電話でタクシーを呼ばれました。


予定通り朝10時に自宅マンションを出ると、青い空が広がるいい天気ということを、口頭でお伝えしました。


「ホンマ〜そりゃええな〜」

と、笑顔の利用者様です。


タクシー券500円引き(乗車1回につき1枚しか使えない)と身障手帳の1割引き(この時は手帳は見せなくてよい)を合わせた料金を支払って下車しました。


タクシーを降りてまずは、高島屋へ。


ワコールに下着を買いに行くことに。

「登録残ってるかなあ」

と、心配されてましたが、店員さんによると、パソコン上で購入履歴がしっかりと残ってるそうでそれを元に商品を購入サポートしてもらえました。


「いとうさんは、どっか行っといて〜」

と、いわれワコールの店員さんに完全バトンタッチ。


しばらく待つこと20分ほど。


お気に入りの下着を10数年ぶりに買ってもらえたようです。



それでホッとしたのか、多目的トイレで利用者様閉じ込め事件が発生!

トイレに入った時に、自動ドアの開閉ボタンの位置と操作方法を利用者様に確認してもらうのを忘れたまま、外にわたしは出て自動ドアを閉めてしまいました…


外から開けることが出来ず…


利用者様に自動ドアの開閉ボタンの位置をドア越しに外から口頭で伝えて、ご自分で手探りで探して何とか開けることが出来ました!


「まーこれも勉強やなぁ」

「自動ドアって初めてやったわ。トイレのドアも変わったんやなぁ」

と、笑顔の利用者様です。

ほんとに申し訳ありませんでした…



「ほんじゃゴハン行こか」

と、お昼ごはんを食べに、とんかつのKYKへ。これは、利用者様にとっていつものコースのようです。


肝心のとんかつよりゴハンと野菜がおいしかったようです。


食事中や食後にお話しが弾みます。


何度も大笑い!


その後は、道中で行き先も決めずにおしゃべりしながら、高島屋を出てぶらりと地下街のなんなんタウンへ。



たまたま通りがかったお店でサングラスを探すことに。


サングラスを片っ端からかけたおした末に購入!これから外出の時に使うモノが決まりました!



そして、さらになんなんタウンをぶらりと。

「ピアス、輪っかのやつ探してんねん」

と、利用者様と同年代の店員さんがいるお店に突撃!


手触りで商品の形状や材質を確認してもらい、色や模様を口頭でできるだけ精確に伝えます。

利用者様のお望みに近いと思われるピアスを2つ購入できました!


そして、店員さんに勧められるがままに、ウィッグを試着することに。

「また来ます〜」

と、お別れしてたのしいお店を出ました。 



さらになんなんタウンをぐるっと一周して、地上へ。

「階段は久しぶりやからやめとこ。感覚忘れてるから…」

と、利用者様は話しておられましたが、なかなかエレベーターが見つからずに、階段にチャレンジ!難なく完遂!



御堂筋の歩行者天国で休憩。

お金を使うことなくたたずむことができるようになっていて、買い物や散歩の合間にここへ向かって休みたくなる所になりそうです。

土曜日のミナミの繁華街は、人が完全に戻って活気にあふれていました。



利用者様からすると、50年ぶりくらいのアメリカ村へ。

利用者様が大好きなFILAにも行けました!



ビッグステップにて。

「今日買いたいものは買えたわ」


「気持ち変えるために、服もイヤリングも赤色を買いたい」

と、終始話されていた利用者様でした。


お好きなブランドのワインレッドに近い赤色の半袖ポロシャツ、オレンジ色にも近い明るい赤色のTシャツ、赤色のピアス…などなど


たくさんの"戦利品"を抱えて、5年ぶりの難波への買い物、外食の帰路につきました。


タクシーを降りてご自宅に着いたのが17時前でした。


本日のてくてぃぶでの歩数は、15,000歩を超えました。エエ運動療法にもなったのはではないでしょうか。


ミナミの街歩きで、ウォーカブルシティ(歩行者主体の環境にも優しい健康的なまちづくり)を体感しました。




☆てくてぃぶ的利用者様聞き書き金言集☆


◇とんかつを食べながら…

「訪問リハが始まった昨年10月頃が一番しんどかったからあんまり食べられへんかったけど、今は絶好調やわ!だからよう食べれてるやろ」


◇コーヒー飲んでひと息しながら…

「これからも自分のこと、自分でしていきたい」

「子ども達にはできるだけ迷惑かけたくないから」

「息子もええ嫁さんもうてな。ようやってくれてる」


「うまく人と混じり合って生きていかなあかんからな」


「ヘルパーさんも変えよう(同行援護ガイドヘルパーサービスの調整)と思うてんねん」


「わたし。なんか変わってん」


「これは、いとうさんのせいやわ(爆)」


「いとうさんに最初に会った時に、何か怖いと思ってて…わたしが変えさせられるというか、なんというか…それが悪いのか悪くないかもその時はようわからんから、怖かったのかな。なんかそんな怖さがあった。何なんやろね(爆)」


「身を預けられるような、コントロールされるような…そんな感じで」


「今は全然怖ないで(爆)でも、なんでそんな怖かったんやろなあ」


「その時、わたし自身が人間不信やったからかな…だから得体が知れへんと思ってしもたのかも(爆)」


「わたし変わってん。だから今回のような外出できるように前にもガイドをお願いしてたヘルパーさんにお願いしよう(同行援護ガイドヘルパーのサービス調整)と思ってんねん」


「今は食べたいモノがあっても、だれかいないと1人ですぐに食べにいかれへん。若い時は、行きたい時にすぐに行けたけど、節約するために行けなかった。今は逆になってるねん」


「これからも自分のこと、自分でしていきたい」


「目が見えなくなったからこそ、得たモノが大きい。これはひと言では言われへん」

「それは自分がなったら分かるわ。ならんとわからんわ」


「でもな、生花とか前にやってたこととか、もうできひんようになったことばっかりやねんで」


「今は幸せやで。不幸せなんておもたことないねん。幸せやで」


「亡くなった人や飼っていた犬が、よう夢の中に出てくんねん」


「夢の中で、その人たちと話す。お父さんやお母さん、旦那さん、お姉さんも…」


「いつも亡くなった人たちが見てくれてるんやなぁと、いつもそう思てるんやで」


「歌が好きやわ。よう聴いて泣いてるねん。ゆずの栄光の架橋、コブクロの蕾、玉置浩二のめぐりあい…とかやね」


「わたしカラオケも好きやで」


◇買い物の道中で歩きながら…

「こうやって外に出て来たらたのしいねんけど、家帰ったら寂しいんやで」


「ワンコや猫とか動物が好きやねん」



今回のてくてぃぶ道中での上記のような聞き書きをブログに掲載することについて、利用者様は、わたしの経験や話したことで他の方々が元気になってもらえるんやったらそりゃエエわ〜とのことで快諾してくださいました。

ほんとにありがとうございます。



自立とは「依存先を増やすこと」

脳性麻痺という障害を持ちながら小児科医として活躍し、現在は東京大学先端科学技術研究センターで障害と社会の関係について研究する熊谷晋一郎先生の言葉。



利用者様は、すでにケアマネジャーさんにも相談し、サービス調整をされ、5年近く前にガイドヘルパーをお願いしていた方に、ガイドをお願いし直して外出を愉しむ予定にされてます。


お次のてくてぃぶもしくは同行援護(ガイドヘルパー)はカラオケでしょうか?




てくてぃぶでは、弊社サービスをご利用中のみなさまを対象に、外出や趣味等の介護保険外の自費サービスを提供しています。

日々の目標となりうる

「〇〇をやってみたい」

「○○に行ってみたい」

という利用者のみなさまのご要望に専門の療法士、介護福祉士がサポートしています。


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活用の相談は、心意気実践チーム(大阪市内・吹田:伊藤、松原・堺:日野上ひのがみ、室之園むろのぞの)まで!!

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