2022年度介護福祉士実務者研修 介護計画発表会・修了式&見学相談会
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- 2023年6月14日
- 読了時間: 4分
どうも。
介護福祉士実務者研修講師の室之園です。
先日6/9に2022年度介護福祉士実務者研修が無事修了しました。
研修の最後は受講生の皆さんがこれまで進めてこられた『介護過程の展開』という、担当利用者様の介護をどのように考えたかを発表していただくようにしています。
また2023年度受講希望者の方も参加していただき、先輩たちが進めてきた介護について一緒に学んでいただきました。
介護計画発表会より
PT山本さん(吹田)の発表より

人と話したりするのが好き、という最大の強みがあるにも関わらず、難聴によるコミュニケーション障がいにより、友人らとの交流機会減少、活動制限、参加制約が起こっておられる方について発表してくれました。
PT松本さん(大正)の発表より

安定して屋外歩行を行っておられるように見えるが、常にスタッフの裾を掴んでいる等、強い恐怖心が残り続けて活動範囲が狭小している方の発表でした。
PT溝端さん(泉北)の発表より

テニスのコーチやデイで体操の先生役を担っておられたが、様々な病気や身体機能低下に伴い、これまでの役割が失われつつある方の発表でした。
PT二反地さん(泉北)の発表より

毎月行っていたお墓参りが病気によって行えなくなり、社会参加機会の減少から身の周りの活動を行うことも難しくなってきた方の発表でした。
PT水上さん(松原)の発表より

自分のことは自分でしたい、たくさん歩きたいとの意欲はあるものの、様々な病気からくる動きづらさや痛み。また非常に個性の強い性格から、様々な面でヘルパー支援、活動制限、参加制約を受けておられる方の発表でした。
講師のOT介護福祉士の室之園(泉北、心意気実践チーム)

発表も無事に終わり、続いては今年度の実務者研修受講生の皆さんとの質問相談会です。
今年度の受講生の皆さんからは、課題レポートや医療的ケア演習、本研修受講にあたっての予習方法について等、非常に前向きな交流が図られていました。
最後に今期受講生の皆さんより1年間受講してみて感じたことを振り返っていただきました。
溝端さん

「現在していること等に対して、本人やご家族はどのような思いを持っておられるのかを知ることの大切さを学んだ」
二反地さん

「一つの動作をただできるか、できないかを知るだけじゃなく、なぜできないのか。その現状に対してご本人はどう感じているのかまで掘り下げていくことが大事だと知った」
「介護士は身の周りのことをお手伝いすることだけが仕事だと思っていた。この研修を通して、本人がいまどんな思いで生きていて、どうしてそんな思いを持つようになったのか。こういったご本人の思いの奥底の部分に焦点をあてて考えることが大切であると学んだ。ADL、QOLの向上とよく言うけど、それはこういった本人の思いに寄り添い、深く掘り下げて考えていくことでしか実現できないんだと感じた」
「今まで生きてきた習慣を変えていただくということは本当に難しい。でもそうしないとその方の生活の安全性は確保できないし、どうにかして考えていかないといけない。この研修では毎月受講生と会い、相談し、解決のための方法をみんなと一緒に考えることができたことがとても貴重だった」
松本さん

「療法士と介護士の違い、また療法士の視点だけでは気づくことができないことがたくさんあることを学んだ。これからは療法士、介護士二つの視点を持ち、幅広い視野で利用者さんと関わっていきたい」

長いようで短かった1年間の研修が終わり、これから新たなステージへと歩んでいかれます。
皆さん、本当にお疲れ様でした!
介護福祉士実務者研修講師:室之園
社内キャンパスである本研修は社員向けとして2017年に開講し、本研修を経ての介護福祉士取得者は17名になりました。(2022年3月末現在)
自立生活支援の担い手育成を続けています。
利用者様も社員も地域の方々も、自分の強みを活かして自立生活支援に関わっていけるように。
介護職にとっては、介護福祉士の国家資格取得の機会に。
療法士にとっては、介護福祉士資格の取得で、”訪問介護+訪問リハ”という新たな働き方を切り拓くチャンスとなっています。
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