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知ってほしい、自分のためになるから

  • 執筆者の写真: info8276777
    info8276777
  • 2023年6月24日
  • 読了時間: 4分

更新日:2023年6月26日

「知ってほしい、自分のためになるから」

と言葉少なに、お話されていました。


パーキンソン病を患い、腰痛圧迫骨折の既往のある利用者様のお言葉。


この度、パーキンソン病専門施設に入所されます。


訪問卒業するにあたり、おっしゃっていた言葉です。


訪問看護でのリハで、3年半、住宅型の施設で、関わらせていただきました。


75歳、女性、I様。


PT、OT、ST、医療保険で、週4回の訪問。


パーキンソン病によるすくみ足や、薬のオフ症状で、日常生活に支障を及ぼすような状態でした。


オフ症状でトイレ移動に10分以上かかる状態でした。


体調不良時には、自律神経症状による転倒が多かったです。


今まで何がベストか、手探りながら、車椅子の検討やみんなで色々考えて、もちろんI様の意思を尊重し、現状に至っています。


近頃は、排便コントロールを行い、体重減少に対して主治医に確認し、栄養サポートを行い、体調、自律神経症状もすごく安定していました。


転倒頻度もすごく減り、健やかに、生きがいのある、I様らしく過ごすお手伝いを少しは出来たのではないかなと考えています。



一般の方々からすると、訪問セラピストが何をやっているか、わからないかもしれません。


私の担当したI様は、オフ症状にさしかかった時間帯です。


それでも、40~60分程の訪問時間内だけでも、すごく変化がみられます。


▼リハ前後の動きと歩行



「知ってほしい、自分のためになるから」

と、小声で話すI様に、


わたしの方から、


「I様は何を知ってもらいたいですか?」


「生き様ですか?」


「リハビリして喜んでる姿ですか?」


とお聞きすると、


”うん、うん”と頷いておられました。



「(もっとみんなに病気のこと、がんばっている自分のことを)知ってほしい、(動画を見てもらうことが)自分のためになるから」という旨がI様の真意だったのでしょうか。



訪問セラピストの日常は、わかりにくいかもしれませんが、

I様の、命を守り、生活を守り、I様らしく活きることを3年半応援し続けることができたかなと思います。


次の施設でも、訪問をご希望されていましたが、制度上、利用出来ず、あえなく卒業となりました。


次の施設にも出来る限り、情報提供し、これからも、健やかに、生きがいのある、I様らしい暮らしが出来ることを、陰ながら心より応援しております。



アクティブ訪問看護ステーション大阪

担当訪問セラピスト

(早津OT、中橋OT、金井ST、文責:馬場PT)



追記)

☆リハビリへの姿勢はいずれの状態の時でも、協力的かつ意欲的に取り組んで頂いていました。生活内では楽しみを作るとのことで、妹さんや後見人さんとの外食の機会を設け、1-2ヶ月に1度タクシーを用いて出かけられていました。その時の話はとても楽しそうにされていたのが印象的でした。また、オシャレもとても好きな方で、化粧をされたり、アクセサリーなども好きな方だったのも印象的でした。日常生活に楽しみがあること、QOLの向上の大切さ等を改めて感じました。

今後もこの経験を活かして様々な方のQOLを向上出来るように頑張りたいと思います。

もっと訪問したかったです…

担当 OT中橋より


☆最後まで、アクティブの療法士の訪問を希望されていました。

STの訓練後でも歩行の様子が凄く変わった方でSTの可能性を拡げて下さるような方でした。

そして何より、本当に強く何か魅力的な方でした。

担当ST金井より


☆おもろいことを真面目にしてる会社です。

面白いことは、野球観戦や外食などの非日常だけにあるのではなく、

訪問での日常にも散りばめられていると気付かされました。

I様は、オフ症状の際、トイレ移動に10分かかるなど、いつもより10倍時間がかかるような状態でした。

それが、訪問し介入させていただき、一時的ですが、トイレに1分くらいで移動出来ます。10倍動けるようになります。

いつもと違う世界になる

そんなお手伝いが出来る。

表現に語弊があるかもしれませんが、

I様にとっても、いつもと違う世界や景色は、おもろいもんだっただろうなと感じています。

動けるようになり、意識していたことは、

日光浴。

毎月1回程度ですが、訪問中歩行器で歩かれ、天気がいい日に、日光浴に行きました。

外の空気、季節感を感じるためです。

施設内は残念ながら、気軽に外には出れません。

花壇の花を楽しむ、年に1回桜の花を楽しむ。

その一瞬、一瞬が、

「気持ちがいい」と笑顔で、違う景色を楽しまれていました。

訪問開始後は、毎年、屋外歩行の一環で、桜を楽しまれています。

今年は初めてお花見の写真をとり、お渡しした際は、ベッドサイドに飾られ、喜ばれていました。

担当PT馬場

1 Comment

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Guest
Jun 26, 2023

広報室いとう

I様は人間的な魅力にあふれた方。

各担当者のみなさんが同じことを感じていたのがよく伝わってきました。I様、スゴい方ですね!

互いに元気づけあって成長し合える関係性にあったんでしょうね。

記事作成、追記ありがとうございます😊

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