とうもろこしご飯を炊きました。
芯をいっしょに炊くと、風味が強くなると聞いて、お試し。
熱々ごはんにバターを乗せて、いただきました。
ST水野です。
ある利用者さん、軽い高次脳機能障害は残存していますが、施設内ADL自立されています。
訪問開始から1年半、ことばの出づらさは改善し、発話量は増えてきました。
練習への意欲はないわけではないものの、言われたことをその場だけ淡々とやっているような状態。
低下している機能が改善して、特にやりたいこともありません。
今までも卒業の提案をしてきました。
本人「運動に行く(デイ)のと先生(ST)が来るのが楽しみですから」
ケアマネ「ご本人はリハビリを楽しみにされていますのでもう少し続けていただけませんか?」
なかなか卒業を受け入れてもらえませんでした。
このたび、ご本人と話し合い、卒業になりました。
そのきっかけのひとつは、SLTA(標準失語症検査)の結果。
・日常会話に支障ないレベルであること
・改善度合いが横ばいの状態になってきていること
この点をお伝えしました。
あらためて生活で困っていることを確認すると、「足が動かないからうまく歩けない」、やはり言語についてはあがってきません。
もしお一人暮らしを続けておられたら生活のための具体的な練習がもう少し必要だったかもしれませんねとお話しすると、「自宅での生活に戻ることは考えていません」との返答。
先生が来るのを楽しみにしているんですと利用者さんが言われたので
「それは…リハビリをではなく話し相手としてですよね?コロナもひと段落しましたし、外に楽しみを見つけていく段階に来ているのかなと思いますよ」
とお話ししました。
ご本人の口から「ほなやめましょうか」が聞かれ、それを伝えるとケアマネ・主治医も同意してくださいました。
卒業のきっかけのもうひとつは、コロナが5類になったこと。
訪問を開始したのはコロナ禍の真っただ中。
施設内でコロナが発生し、訪問できない期間も何度かありました。
外出・面会を制限された生活のなかで訪問を楽しみにされていたのはたしかにあったと思います。
でも今は外出も面会も制限はありません。
施設入所前に習慣であった毎月のお墓参りにご家族といっしょにまた行きたい、ご家族が暮らす家に外泊したいと希望を教えてくださいました。
今後また困ったこと、相談したいことがでてきたらまた連絡してくださいねと最後に伝え、卒業を迎えました。
「さびしくなりますね」と利用者さんはおっしゃいながらも、すっきりした表情に見えました。
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