ひとりで外を歩くモチベーション
- info8276777
- 11 分前
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「カフェはたち」のたまごサンドのモーニング。
ほわほわでほろほろの卵焼きが花丸でした。
ST水野です。
失語症と片麻痺がある利用者さん。
開始時はSTが訪問し、運動中心のデイサービスに通われていました。
利用者さんは食べること、お酒が大好き。
体重は入院で減った分がすぐに戻りました。
食べたいなら、飲みたいなら、その分運動をしましょう。
ご本人もわかってはいるのですが、なかなか行動に移すことができません。
ご家族が食事量やアルコール量を調整したおかげで、体重は少しずつ減ってきました。
そして、やってきた停滞期。
食事量だけでは限界がきました。
やはり運動量を増やさなければ。
歩くモチベーションが何かないかと探しました。
家から数十メートル歩いたところにお酒の自動販売機があります。
以前はそこまで歩いて行って、ワンカップを買ってくるのが楽しみだったようです。
でも、お酒はひかえないといけないからね…。
利用者さんの興味をひく提案が全くできませんでした。
利用者さんが話す、外を歩きたくない理由はその時々によって違いました。
・暑い
・家の周囲は地面がぼこぼこだ
・道に傾斜がある
・通学路で子どもが多い
・せまい道を自転車が通る、など。
どうにか利用者さんの意識を変えられないかと考えましたが、私ひとりの力では無理だと思いました。
理学療法を追加することを提案しました。
数ヶ月後、やってみると利用者さんはおっしゃり、ご家族もケアマネージャーも賛同してくださいました。
理学療法を開始、PTと外を歩くようになりました、でもまだひとりでは自信がない様子。
しばらくしてPTに指導された、家のなかを歩く自主練習をされていると聞きました。
そして、ついに、ひとりで外を歩く練習をするように!
デイから帰ってきたときに、家の近所を歩いていると。
疲れているときに?と思ってたずねると、一度家に入ると、外に出るのが億劫になってしまう、だから帰ってきてすぐに歩くのがいいそう。
なるほど、それはわかる気がします。
なぜひとりで外を歩くようになったのか。
「PTさんとふたりで歩いていて、安心だった。道の状態もわかった」
リハビリで歩いた経験のおかげですね。
ご家族いわく、自主練習で歩いた報告をすると、PTが「すごいですね、歩いてくれたんですね、ありがとうございます」ととてもほめてくれる。
それがうれしいみたいですと。
利用者さんに確認すると「それはうれしいよ。またやろうと思う」と。
ほめられてうれしい、またがんばる。
いちばんのモチベーションは「ほめられる」こと。
「(がんばってくださって)ありがとうございます」は、本当にいいほめことばですね。
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