2025年度介護福祉士実務者研修第2回スクーリング
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- 8月12日
- 読了時間: 3分
更新日:8月13日
どうも。
介護福祉士実務者研修講師の室之園です。
8/8に第2回目のスクーリングが開催されました。
今回も去年第2回目スクーリング同様、『ICFモデルの理解』というテーマで講義を行い、これから学んでいく介護、特に個別に応じたオーダーメードの介護をどう考えていくかという視点を目標に進めていきました。

去年第2回目のブログはこちら
今回は受講生の方から「前回(第1回目)の振り返りをしたい」との希望がみられたため、冒頭に少し皆さんの考えを聞かせていただきました
「利用者さんの生活が充実していくためのお手伝いをしたいがどうしても対象者さんからは治療者(機能改善を要求されることが多い)として見られてしまう。このジレンマにいつも悩んでいる」
「教科書には積極的自立、消極的自立と書いてあり、介護は積極的自立を目指すべきなのかなぁと感じた」
「介護に否定的な方に対して、どうやってその方のニーズを引き出すことができるのか…」
皆さんこの数週間でそれぞれに予習、復習してくださったのだなと思うと、この研修の存在意義を改めて感じます
皆さんの頭の中が十分温まったところで今回の研修に入りました
最近は新卒療法士の皆さんが受講して下さることが多いので、ICFモデルの理解は釈迦に説法かなと思いましたが、受講生の方からは
「実習のときは指導者の方に“ICFで考えると頭が混乱するだけやからICIDH(ICFが制定される40年以上前の考え方)で考えた方がいいよ”と言われました」
と、いった発言がありました
今回の研修はICFの理解から当デイサービスの計画書作成に繋げていく、という課題にしていましたが、計画書作成に繋げていく前にまずはICFの理解から丁寧にお伝えしていく方が良いと感じました
ICFの考え方が絶対である!とは決して思いませんが、介護保険制度が制定されて20年以上経過したいま、介護福祉士を志す者にとってICFの概念で対象者さんの生活を考えていくことは標準となってきています(使用している実務者研修テキストのあちこちでICFの用語が飛び交っています)
まずはこの点を一つひとつ丁寧に積み重ねていきたいと思います
本研修は社員向けとして2017年に開講し、本研修を経ての介護福祉士取得者は23名になりました。(2025年3月末現在)自立生活支援の担い手育成を続けています。
介護職にとっては、介護福祉士の国家資格取得の機会、生活リハビリの新たな仕事へのチャレンジに。
療法士にとっては、介護福祉士資格の取得で、”訪問介護+訪問リハ”という新たな働き方を切り拓くチャンスとなっています。
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