どうも。 実務者研修担当講師の室之園です。
3/8に第9回スクーリングが行われました。
テーマは『アセスメント講習・介護計画立案』です。
先月より本研修の本丸である『介護過程の展開』作成作業が実施されました。
受講生の皆さんが所属しているデイサービスの利用者様のなかからお一人選定させていただき、その方の個別的介護を考えていきます。
また今回は前年度出席できていなかった水上さん(松原)、二反地さん(泉北)も一緒に受講していただきました。
お二人には自分たちが学んできた介護の視点を今年度受講生の皆さんに伝えていただく、というアドバイザー的役割を担っていただくことにしました。
トップバッターは松原事業所の田畑さん(作業療法士)。
精神面に不調をきたしていることで十分な睡眠がとれず主体的な生活を送ることができなくなっている方を担当しておられました。
夢中になれる作業はないか。
地域の活動に参加することは可能か。
一番の悩みである睡眠をどう改善していけばよいか。
筋力低下、歩行不安定など表面化されているものではなく、精神心理面が課題になっておられる方への関わりは受講生の皆さん全員が苦手としている部分のように感じました。
続いては泉北事業所の中山さん(理学療法士)。
パーキンソン病を発症し、やりたいことはたくさんあるが思うように体が動かず困っておられる方を担当しておられました。
もし出先で身体が動かなくなったらどうするか。
生活全般に同居している奥様の介助が必要なため、もし奥様が倒れてしまったらこの方の生活はどうなってしまうのか。
一人での外出に不安があるが、誰か(特に家族)が支援することに対して抵抗はないか。
パーキンソン病というとても難しいご病気の症状を理解しつつ、介護者である奥様のフォロー、ご本人のやりたい事をどう工夫してお手伝いしていくかが鍵になると感じました。
続きまして3人目は吹田事業所の濱岡さん(介護職)。
難聴により人とコミュニケーションがうまくとれず社会的孤立が進んでしまっておられる方を担当しておられました。
料理や編み物、唄を歌うなどたくさん趣味をお持ちだったが、関節リウマチによる体の動きづらさから何もしたいと思えなくなってきている本人様の思いをどう捉えるか。
世話好きで話しかけてくれればたくさん喋りたいが、好き嫌いがハッキリしているという性格を活かした関わりをどのように考えるか。
意欲的に取り組む気持ちが持てない方への関わりは本当に難しいです。
ただ、そういった方が色んなことに主体的に取り組むようになり、どんどん明るい表情を取り戻していかれる関わりを可能にするのが介護の力だと私は思っています。
大トリを務めるのは今里事業所の本田さん(介護職)。
老老介護によりおトイレやお風呂が安心安全に行えなくなってしまっている方を担当しておられました。
トイレがうまく行えず、一日に2~3回衣服を着替えないといけない状況をどうすれば改善できるか。
買い物や料理を本当は自分でしたいけど、ご家族に手伝ってもらわざるを得ない状況のご本人の思いをどう考え、どこをお手伝いすればご自身でもできるようになると考えるか。
以上です。
今回の研修までに皆さんが対象者の方とどう関わり、どの部分を大切にしようとされたのか。そしてどんな生活を送ってもらいたいと感じたのかがわかる相談会でした。
やっぱり実際の利用者様との関わりのなかから介護を考えていく方が学びが多いですし楽しいです。
これだから介護はやめられないなと、この時期になると毎年感じます。
来月以降もこの介護の魅力や奥深さを少しでも感じていただけるような助言ができればと思っていますので、引き続き皆さん頑張りましょう!
次回は4/12。テーマは引き続き『アセスメント講習、介護計画立案』です。
2、3月の関わりからどこまで深化(しんか)しておられるのかとても楽しみです!
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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