どうも。 実務者研修担当講師の室之園です。
12/8に第6回スクーリングが行われました。
テーマは『過去受講生の介護計画をもとにオーダーメイドの介護を考える』です。
今回は本研修の本丸である介護過程の展開作業となっており、前半は受講生全員で1事例について考える。後半は二人一組に分かれて1事例ずつについて考える内容としました。
前半の事例検討ではテキスト第3巻(以下、テキスト)P.112~125にあるパーキンソン病を呈したTさんについて皆さんで意見を出し合いました。
後半は去年の先輩受講生が担当した事例をもとに濱岡さん&田畑さんペア、本田さん&中山さんペアでそれぞれ考えていただきました。
今年も療法士の受講生がおられたため、やはり身体機能面、全身状態等のリスク管理の視点は見逃しておられませんでした。
近年の介護福祉士は医療的視点を求められることが年々上がってきていると感じます。
今年は介護未経験の方が受講しておられるため、新人療法士の皆さんには自身が介護を学ぶだけでなく、伝えるという役割も担っていただこうと思っています。
そしてやはり介護職は「その人の生活をみれる」専門家であることはこれからも変わらないと思っています。
テキストのなかにあるアセスメントに関する内容には「ここでいう情報とは利用者本人の身体状況のみを指すのではありません。介護職は利用者の生活全体を援助するのであって、食事、入浴、排泄といったADLのみを介助するわけではありません」と書かれてあります(P.10)
残りの研修ではこの「生活をみる」専門家としての目を養っていただきたいと思っています。
介護過程の展開ではその方が抱えている課題をいかに明確にしていくかが大変重要となります。
テキストの課題の明確化に関する内容には課題の優先順位を検討するポイントが書かれており、『生命の安全』『生活の安定』『人生の豊かさ』という三本の柱で考えることが大切であるとあります。
『生命の安全』では健康状態が悪化するような点はないか。
『生活の安定』では日常生活の自立、継続ができていない点はないか。
『人生の豊かさ』ではその人らしく生活できていない点はないか。
これらの視点をいかにバランス良く組み立てられるかが介護職には求められます。
なかなか難解で大変な作業ではありますが、残り半年間で一つ一つ丁寧に乗り越えていけるよう共に学んでまいりましょう!
さて今年の実務者研修は今回が最後となります。
受講生の皆様、半年間お疲れ様でした!残り半年も楽しく、有意義な学びをしていきましょう!
そして受講生の皆さんが毎月安心して受講できる環境を整えてくださった各事業所関係者の皆様、本当にありがとうございました。本研修が毎年当たり前のように開催できているのは各事業所所属の皆様が日々安定した業務運営を行って下さっている結果であると感じております。残り半年間もどうぞ各受講生らのご支援をお願いいたします。
次回は年明け1/12。テーマは『介護技術演習』です。
今年から新規事業である「共に行う訪問介護」にて定期受診の同行援助サービスが開始となりました。そういったこともあり、次回の介護技術演習では従来の自費サービス(てくてぃぶ)に関連する介助だけでなく、寝返り、起き上がり、更衣や移乗などの基本的介護もしっかり学んでいけたらと考えております。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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